白い部屋に独り
ここから外は見えていて楽しそうなあなたも怒っているあなたも丸見えなのですが
なにも聞こえない
ランドセルを背負った少女はいつものようにうわばきに履き替えた
こっちを向いて笑っているわたしは笑われている
何も変わりない何もわからない
いつもの場所に座り込んで分厚い硝子に問い掛けた
何がいけない?
ある日突然変わるもの
昨日までの正しさは間違いになって
昨日までの本当は嘘になって
わかるのは自分だけだ自分のこころの奥の ほんとそれだけが本当だ
白い部屋に独り
ここから外を眺めてそんなことを考えて
今日は月を見なかった昨日の月は、大きかったな
目を閉じよう